コラム

復興

時旅ツアーリターンズ day3

【 -防災サバイバル訓練-】
 
みなさんこんにちは。

 

今日はゲストハウス架け橋主催で行っている「時旅(ときたび)ツアーリターンズ」3日目の様子をご紹介したいと思います。

このツアーは昨年の夏、大好評だった「被災地の時を旅する4日間」を再び企画したものです。
 
3日目の内容は、気仙沼の本吉地区で活動しているNPO法人「はまわらす」さんと共同で行う防災サバイバル訓練です。
 
はまわらすさんは震災以降、地域の子供たちを対象に海や森を拠点として「生きる力」を身につける活動を続けています。
 
わらすとは、三陸の方言で「子供」を意味した言葉です。
 
トレーラーハウスを改装した事務所。
 

 
プログラムの内容は、「もしも身の回りで地震が発生した時に、どのように避難して食事をとるのか?」
 
実際に電気や水道が使えず、携帯で検索することもできない状況で、参加者がどのように行動するのか興味深いところですね。
 
プログラム内容と震災当時の様子の説明を受けています。
 

 
外に出る前に参加者の携帯を没収して、プログラムはスタートします。
 
まずは火を起こす班と調理をする班に分かれます。
ここでは限られた水をいかにうまく使うか、どうすれば火を早く起こすことができるかなど真剣に話し合っていました。
 
普段は携帯で検索すれば簡単に解決する話ですが、今回は被災したことを想定しています。
 
魚のさばき方や火の起こし方が分からずに苦戦する参加者たちを見ながら、
自分たちがいかに普段頭を使わずに生活していることを痛感しました。
 

 

 

 
カレイやアイナメは取れたてのものを使い、野菜は備蓄してあるものを使用しました。
 
農業や漁業が盛んな地区では保存してあるものがあるので、震災の時も役に立ったのだという話もしていただきました。
 
魚はアラまで活用して味噌汁に、野菜はカレーになりました。
 
飯ごうは使い方が分からずに火に直接当てていましたが、おこげがついたおいしそうなお米が炊き上がりました。
 

 

 

 
おいしく食べながら一安心をしていましたが、ここで最大の難関が参加者を待ち受けていたのです。
 
「節水しながらの後片付け」です。
 
普段生活しているときも節水を意識する場面はありますが、実際に蛇口をひねっても水が出ない場面に遭遇すると、不便さを思い知らされます。
 

 
最後に行われた学びの共有では、「お皿にサランラップを敷くと水の節約になる」、「鍋のススは砂で磨くとよく落ちる」、「火を起こすときは新聞紙を木材の代わりに入れた方がよく燃える」など避難生活を体験したスタッフの方から指摘を受けながら一人ひとりが感じたことを話し合いました。
 
ちなみに自分は被災地に来てサランラップの万能性について学びました。
 
汚れた手を洗うことができない、鍋にこびりついたススを落とすことができない。
このプログラムで感じた不便さこそ、被災当時に町民の方々が経験したことであり、
自分たちが被災地で学ばなくてはならないことだと改めて感じる体験でした。
 
 
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