はまわらす防災キャンプ(後編)
前回のブログに続きまして、気仙沼と熊本の小学生を対象に行われた震災を学ぶ防災キャンプの後編です。震災の模様を映像を通して見た後、氷の水族館へやって来ました。
氷の水族館とは、海のまち気仙沼の製氷技術を活かして、マイナス20度の中で凍結された魚を展示している水族館です。魚が好きな人にとっては、止まっている魚を観察することができると評判です。
水族館内では厚手の上着を着用するのですが、小学生たちは上着を着用せずに進んでいきます(笑)もう、まさに寒さも一気に吹き飛ばす、元気を発揮していました!!なんと、上半身裸になる子まで。。。
氷の水族館で思いっきり遊んだ後は、震災を感じるためにリアスアーク博物館へ。ここでは、震災の現場写真や被災物が約300点、展示されています。
ここまで被災物を展示する理由は、津波災害は地域の文化的な要因が被害規模に影響を与えると考え、被災地の歴史や文化を後世に語り継いでいくためだそうです。語り継がれる立場にある小学生たちの目は釘付けになっていました。
自分が背負うランドセルに目を奪われていた女の子や、自分が見ていた戦隊モノのフィギュアを見つけた子もいました。言葉や映像を大事ですが直接、実物を目にして感じることは大きいのだと思いました。
そして、キャンプに戻ってきてからは夕食の準備へ。自分たちは薪割り班となって子供たちと薪割りをしていました。薪を割る時は、斧をまっすぐ振り下ろして足に落とさないようにしたり、アドレスという薪に斧を振り下ろすまでの軌道をイメージすることが大事というアドバイスをもらいます。もう子供たちは、薪割りに夢中!用意した薪をすぐに割ってしまいました。もうこの時には、熊本と気仙沼の子供たちの距離は一気に縮まった気がしました。
ちなみに、割った薪はドラム缶風呂を沸かす火に入れる薪です。一緒に割った薪で沸かしたドラム缶風呂に入った頃には子供たちは仲良くなっていました(笑)
防災の振り返りでは自助、共助、公助という講義をしていましたが、共助という互いに助け合いが危機を乗り越えるという学びを、小学生はキャンプを通して学んだと思いました。初めは、故郷の違いや異性を意識して喧嘩が多かった小学生同士でしたが、震災や津波のことから自分で考えて学びを深め、料理や後片付けから薪割り清掃まで、共同作業を通して成長して行く姿に、被災地に足を運んでから、私自身、仲間と一緒に歩んだ自分自身の姿を思い出した、とても貴重な時間を過ごすことができました。
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