コラム

食・自然

小泉海岸の新たな出発に向けて

 
みなさん、こんにちは。
今日は、気仙沼市小泉海岸についてご紹介します。
 
気仙沼市本吉町の小泉海岸は、震災から8年となる2019年7月に小泉海水浴場を再開する予定です。今回の小泉海岸のお話は、小泉地区近くでサーフショップを営む鈴木優美さんにお話を伺いました。

 

 
↑かぶとむしサーフショップ 震災直後より隣の登米沢海岸近くで営業を再開した
 
震災前の小泉海岸は、美しい白浜青松が広がる遠浅の海岸だったそうです。にはたくさんの家族連れやカップルなどで賑わい、サーフィンに適した波がたつことから、遠方からも多くのサーファーが訪れ、年に数回サーフィンの大会も開催されていました。河口側では毎年、が戻ってきて自然豊かな海岸だったそうです。環境省(当時)の「日本の白砂青松百選」にも選ばれ、ジョギングや散歩を楽しむ人も多く地元住民にとっては癒しの空間であり、たくさんの人に愛される場所でした。

 

 
 

 
↑震災前の小泉海岸「小泉海水浴場」の様子

 

 
↑サーフィンの様子    
 
そんな小泉海岸を大きく変えてしまったのが2011年3月11日2時46分に発生した「東日本大震災」。大きく大地が揺れ、そのわずか30分後に凄まじい威力の大津波が小泉海岸と小泉地区を襲いました。最大21mの高さの津波が押し寄せたと言われています。

 

 
↑震災直後の様子
 
海岸だった土地は約200m流失し、美しい白浜や青松は海へと消えました。陸が200m後退した海岸沿いには防波堤やテトラポットすら津波に襲われ跡形も無くなりました。海岸から300mほどの距離にあったサーフショップ兼自宅も流され、その場所に残ったのは海水だったそうです。

 

 
↑写真は震災前の様子。左下に映る白浜や青松は全て流出した

 

 
 

 
↑震災直後の様子。海水浴場の駐車場には宿泊施設の廃墟があった。土地は攫われ建物が海に浮かんでいるように見える

 
震災の約3ヶ月後に海岸沿いに土嚢が置かれてから、小泉海岸は約1年間、手つかずの状態が続いてしまい、多くの人に愛された場所は寂しい場所となってしまいました。。。
 

 
↑震災後の小泉海岸
 
そんな中でも、震災から数ヶ月が経った頃から、少しずつ小泉海岸に砂浜が戻ってくるようになりました。地元の気仙沼本吉サーフィンクラブでは、震災の翌年、ビーチクリーンも再開し、徐々にサーファーも海に戻ってきました。
 
また、震災翌年の秋頃からは、小泉海岸の防潮堤建設に関する住民説明会が開かれるようになり、宮城県内で最も高い14.7mの防潮堤が建設されることが発表されました。復興の遅延、景観の問題、財源など課題も多く、防潮堤建設に関しては住民の賛否がありましたが、会議や説明会を重ねた結果、最終的には当初計画のまま高さ14.7mの防潮堤が整備されることが決定しました。防潮堤計画と共に、地域住民からは小泉海水浴場復旧の意見も聞かれ、震災前と同規模の駐車場やトイレ、シャワーを整備する計画となりました。

 
工事期間中でも、近隣の空き地に臨時駐車場を設置し、フリーサーフィンを楽しむサーファーの姿も日常の風景となり、サーフィンの大会や体験スクール、小泉川でのSUP(スタンドアップパドル)体験も開催されてきました。
 

  
↑2017年8月ボディボードスクールの様子
 
そして、約5年間続いた工事も、紆余曲折を経て、今年の5月にようやく終わる予定です。2019年2月から、7月の小泉海水浴場オープンに向けて、気仙沼本吉サーフィンクラブにより海底調査が行われています。7月20日の海開きには、震災前と同様に祭壇を設け、安全祈願を行うことでしょう。今後、小泉海岸は再び海水浴場が整備され、サーフィンの大会や、海の家の開設、SUP(スタンドアップパドル)体験、サーフィン体験などのアクティビティをさらに楽しめる場所となる予定です。
 

 
 

 
↑2018年 小泉川でのSUP体験の様子

 
鈴木優美オーナーは、「訪れた人が、小泉らしい白い砂浜に癒されて欲しい。一年中、いつ来ても楽しめる空間になってもらえたら。。。」と話す。また、小泉海水浴場の賑わい復活に向けて、本吉町観光協会やまちづくり組織「本吉夢プロジェクト」などの地元組織が復興活動とPRに力を入れています。「きっと、今を生きる人々を癒し楽しませてくれる場所となるだろう。」そして「これからを生きていく、次世代の子どもたちからも愛される場所になるだろう」そう願わずにはいられない気持ちになりました。今年7月のオープンが本当に楽しみにです♪

 

 

 
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